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2024年03月08日

Islatravir+レナカパビルは初の週1回経口HIV治療法になる可能性がある
Islatravir plus lenacapavir could be first weekly oral HIV treatment

写真
Dr Amy Colson at CROI 2024. Photo by Roger Pebody.

Islatravirおよびレナカパビルの週1回経口レジメンは、毎日の錠剤と同じくらい効果的にHIVを抑制し続けることができると、CROI 2024で発表された。この試験結果は、ボストンのCommunity Resource InitiativeのAmy Colson医師によって発表された。

Gilead Sciences社のレナカパビルは初のHIVカプシド阻害剤で、Merck社のIslatravirはファースト・イン・クラスのヌクレオシド系逆転写酵素トランスロケーション阻害剤である。

この非盲検第Ⅱ相試験には、ビクタルビ(ビクテグラビル/テノホビルアラフェナミド/エムトリシタビン)を毎日服用し、ウイルス量が抑制されている成人HIV患者104名が登録された。年齢中央値は40歳、女性18%であった。

試験参加者は、1日1回のビクタルビ服用継続群、または週1回のIslatravir錠剤2 mg+レナカパビル錠剤300 mg服用切り替え群に無作為に割り付けられた。

24週時点で、Islatravir+レナカパビル群の1名がウイルス量50を超えたが、この男性は30週時点でウイルスの抑制を達成した。欠測データのあった5名を考慮すると、ウイルス抑制率は両群とも同じだった(94.2%)。どちらの治療レジメンも安全で忍容性は良好であった。追跡調査は48週まで継続する予定である。

Colson氏は記者会見で、このレジメンは「有効で忍容性も高い」と述べた。また、Islatravir+レナカパビルは、「HIV治療における初の週1回の完全な経口レジメンとなる可能性がある」と述べた。

さらなるデータで有望性が示されれば、この併用療法は注射を必要としない最も長時間作用型のレジメンになる可能性がある。

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This material is based on an original copyright publication by NAM Publications, an independent HIV information charity based in the UK. Permission for this adaptation has been granted by NAM. The original publication can be viewed at www.aidsmap.com. NAM cannot be held responsible for the accuracy of the adaptation nor the local relevance of the text.

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